野生動物

動物写真における構図の作り方

動物写真だからと言って特別な構図を作っているわけではないのですがこれからRAW現像など解説していくにあたって避けては通れない話題なので先に書くことにしました。

動物写真で構図を考えながら撮れるようになるのはなかなか難しいことですが、慣れてくると少しづつ意識できるようになってきます。かくいう私も形になってきたのはここ最近のことだと思います。

・よく使われる構図について

動物写真でも風景写真でもスナップでもよく使われる構図は同じです。写真の教本や記事を読んだことがある人はわかると思いますが代表的なものでいうと日の丸構図、三分割構図、額縁構図あたりだと思います。

正直なところは私は意識して使っているのは上にあげた3つくらいです。それ以外の構図も使っていないわけではないのですがこの3つが取り入れやすくわかりやすいかなということで書いていきます。瞬時に構図を作らないければならない動物写真においては様々な構図を作りこむ余裕がない。思い通りにならない動物が相手なのでうまく狙った構図にするのが難しいという問題があるため、ある程度使う構図を最初から絞っておくとうまく構図を作ることができると思います。私は一つの場所で来てほしいと思ったところに動物が来るまで待つといったこともあまりしないのでそのせいもありますね。

またこれから乗せる作例はトリミングも行っています。私の場合SNSに乗せることも多いので動物が大きめに見えるようにトリミングしてたりします。

現地で構図を完璧にするののがベストですが、写真を選ぶときにも構図を再度見直します。トリミングしない主義の方もいますが私はあまり気にしないでトリミングしています。

それでも瞬時に構図を意識しながら撮るというのは大切で、のちにトリミングするとしても完成形のイメージをもって優れた構図で撮っておくことに越したことはありません。

・日の丸構図

最も基本的な構図といえると思います。ど真ん中にメインとなるものを置く構図です。何も考えずに単調な構図になりやすくつまらない写真となってしまうこともありますが、ほかの構図と組み合わせたりと汎用性も高いです。また単純な構図だけにパワーがあり上手くはまると、とても印象的な写真にすることができます。

日の丸構図を使う意図はストレートにわかりやすく意図を伝えたい写真にしたいときに使うことが多いです。動物を撮っている人には伝わると思うのですがこれは日の丸構図しかない!っていう瞬間が訪れることがあります。

美しさや、可愛さ 、魅力的な瞬間をより強くしてくれるのが日の丸構図です。

またポートレート的に撮影したいときにも上手くはまります。

なにも考えずに使うと図鑑的な写真になってしまいがちなので使いどころには注意です。後に書く額縁構図など他の構図と組み合わせたり、光を意識したりと、主題を引き立てる何かを合わせると効果的に使えます。

タンチョウの舞 と逆光で透ける羽が美しさを引き立てる
エゾリスポートレート
ボケた秋色の背景の中心に置きかわいさを前面に
冬の妖精シマエナガ
真っ白な背景と形の良い枝の間に尾を上げた可愛い瞬間のシマエナガを配置

・三分割構図

もっとも使うことが多い構図です。三分割した線の上にメインとなる被写体を置くとなんだかいい感じになるというとてもありがたい構図です。

基本的には目線の先には空間を開けてあげると構図的に安定するので顔の向いている方向に合わせて被写体を配置する場所を変えるのがいいと思います。完璧に3分割の線に乗っていなくても構いません。微妙な位置は自分の感覚に従って決めたほうがしっくりくると思います。あくまでガイドラインですね。下の作例でもわかるように僕の写真は割とずれてます。

左上の交差点のところにオオルリ。きれいなお立ち台に来てくれた。
だいたい右上にオジロワシ。対角線も意識してトリミングした。

視線の方向について

少し話は変わりますが画像には時間軸があります。日本では左側が未来、右側が過去と言われています。これは文字の読み方に起因しているらしいです。縦書きの文字は右から左に読みますよね?なので無意識に左側に向かって時間が流れていると感じるらしいのです。ピンとこない人は漫画を読むときを思い出してみるとわかりやすいかもしれません。漫画は右から左に読み進めていくため左側に時間が進んでいきますよね。

写真に当てはめると左を向いている写真は未来、前向き、明るいイメージが付き、右を向いている写真は過去、後ろ向き、暗いイメージが付くという傾向があるみたいです。視線の位置はそんなことも考えながら撮るといいかもしれません。

左向きの画像
右向きの画像

上の画像は同じ写真を反転させたものです。なんとなく受ける印象が違うように思えます。

ちなみに画像の時間軸は文字に起因するので、英語文化圏など文字を左から右に読む文化では画像の印象が逆になるらしいです。

他にも視線の先のスペースをあえて開けないことで不安定な感じが出るので、動きを表したりといったことも表現できます。

視線の方向には十分注意した方いいです。

ネズミを加えたエゾフクロウ
ブランとしたネズミと視線の先を開けないことで動きを表現

・額縁構図

メインとなる被写体を囲うようにする構図です。周りのものは何でもよく、四角でも三角でも丸でもなんとなく囲んであればOKです。また4辺すべてを囲う必要もなく1辺でも2辺大丈夫です、これは先に書いた日の丸構図や三分割構図など他のと組み合わせて使うことになります。

いつでも狙える構図ではないですが探してみると自然の中には意外と額縁として使えるものがたくさんあります。

メインとなる被写体を引き立てる効果と奥行きが出る効果があるので、写真の中に引き込まれるような印象を作ることができます。

好奇心旺盛な子ぎつね 周りの葉っぱが額縁になっている。日の丸構図と合わせている。
緑が生い茂ったところからひょっこり顔を出したナキウサギ
手前の草の前ボケが変形した形の額縁になっている。周り全てを囲う必要はない。三分割構図と合わせている。
多分ハイタカ
これは狙った訳ではなくたまたま止まっている枝が額縁になってくれた。

作例のように様々なものが額縁となってくれます。鳥の場合うまく写せる場所を探すと周りの枝や葉が勝手に額縁になってくれるということもありますね。いずれにせよ被写体だけではなく周りを見る余裕を持つことが大切です。

・まとめ

以上、代表的な構図3種類の紹介でした。今回まとめた以外にも様々な構図があるので知識として持っていると良いと思います。

また今回は被写体の画面内の置き場という形で解説してみましたが、構図の組み立てには他にも様々な要素が絡んできます。レンズの特性や周りの風景の合わせかたなどに写真の雰囲気はガラッと変わるものです。

今後、背景の選び方。前ボケの入れ方。前景、中景、遠景の意識など、実際写真を撮るときにどのようなことを意識しているか。ということも解説していきたいと考えています。

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